た考え道はけわしくとも －家畜排せつ物法元年です－

摘要

出されたお茶を頂いていると，その茶托の隣に大切そうにポリ袋が3つ置かれた。 1袋が牛糞が原料の堆肥，豚の糞と鶏のが同じく1袋ずつである。 ふさわしい取り合わせとはいえないが，お茶をすすりながらポリ袋の中身を拝見。 ほっこりとして見るからに良さそうな堆肥である。 糞臭は全くない。 取材にお邪魔した日本土壌協会の事務所は東京神田のビルの6階。 千葉県にある圃場ではもちろhだが，ここの狭いベランダでも小松菜の発芽実験などをやりながら，堆肥の研究に取り組hでいる。 猪股敏郎専務の説明によれば，牛糞堆肥は土壌改良に有効であり，他方，豚や鶏からの堆肥は牛と違って敷料が混じっていないので成分が安定していて，露地野菜では肥料効果もあって，特にキャベツや白菜の結球に役立つそうだ。