内装材料の耐光性評価方法の開発（第1報）ガラス透過メタルハライドランプ式耐光性試験装置の検討

摘要

住宅建材のうち内装材料は，外装材科と異なり雨水が当たらず，太陽光も窓サッシのガラスから透過した光が照射される。 その際，同じガラス透過光といっても窓サッシの種類により波長や放射照度が大きく異なる。 そこで，内装材料の耐光性評価法の確立を目的として，人工光源としてはメタルハライドランプを使用し，試料と人工光源の間に窓サッシ対応中間ガラスを挟みこhだ促進耐光性試験装置を考案し，太陽光のガラス透過光と促進試験装置での照射光の分光分布を測定した。 太陽光のガラス透過光の分光分布としては，単板ガラス，普通複層ガラス，高断熱複層ガラス，遮熱断熱複層ガラス，防犯複層ガラスの順に紫外線域そのなかでも低波長域の放射照度が大きく低下した。 これに対して，窓サッシ対応中間ガラスを挟みこhだ促進試験装置の分光分布も同様の傾向を示し，特に紫外線域の分光分布は近似した結果が得られ，内装材料の促進耐光性試験装置として有用であることが示された。