地域の人々に支えられて就農 季節繁殖でゆとりの酪農人生

摘要

車で札幌から留萌を経由し、稚内へ向かっておよそ4時間 半。曰本海沿いの景観が美しい 才口ロン街道からそれてすぐの 天塩町北更岸地区に山下牧場は ある。牧場主の山下雅博さh (41)は昭和43年に大阪で生ま れ、高校を卒業するまで地元で 週ごした。北海道の牧歌的な雰囲気にあこがれ、62年に北海道 江別市の酪農学園大学農業経済 学科に入学した。大学卒業後は 雪印乳業に就職し、道内各地と 本州を転勤する生活を送った が、平成16年に天塩町に新規入 植を果たした。ニュージーラン ド酪農を手本に集約放牧を実践 し、就農当時から季節繁殖にチ ャレンジしてきた。地域に支え られて牧場を軌道に乗せた山下 さhに、新規就農の苦労と今後 の抱負を聞いた。取材の約束時間を少し過ぎてか ら、近所へ農作業の手伝いに出掛 けていた山下さhが帰って来た。 朗らかな応対ながら、どこか落ち 着かなく見えるのは、家にいても 現場が気になって仕方ない新規就 農者特有の様子と感じた。