シジユウカラの巣箱内で共存するヒロズコガどァリ

摘要

ァリは自然界における強力な捕食者である.しかし，このようなァリの巣にも好蟻性の動物が棲みつ き，ァリの吐き戻した食物をかすめどったり，ァリから餌をもらったり，あるい.はァリの幼虫なビを捕食したりしている（日本産ァリ類データベースグループ2003;丸山ら2013).このような動物はァリの攻撃 を避ける手段どして，ァリど同じ匂いをもったり，あるいは匂いをもたなかったりして，化学擬態あるい は化学隠蔽をおこなう（丸山ら2013).たヒえば，ゴマシジミ属i^e"がm (シジミチヨウ科Lycaenidae) ゃァリスアブ類Microdo属（ハナアブ科Syrphidae)では体表から寄主のァリ特有の体表炭化水素を分泌 しァリになりすます（Akino et al.1999; Howard et al.1990).ァリヅカコォロギ属Afyrmecophilus (ァリヅ力コォロギ科Myrmecophilidae)ではァリの体表炭化水素を奪って自分の体表になじませる（秋野ら 1996).一方，アリシミ類（メナシシミ科Nicoletiidae)のように特別な匂いをもたないため，ァリに認識 されないど考えられる例もある（Lenoiretal. 2012).