原木の適期伐採励行のすすめ －伐採がすべての始まリ－

摘要

原木伐採に始まるほだ木作りは、シイタケ栽培の基本ともいえる重要な作業である。 ほだ木作りの各作業をそれぞれ適期に、しかも、適切に行ってこそ豊かな実りが約束できる完全なほだ木が作られる。 しかし、近年は、伐採時期が遅くなる傾向がある。 これにより、植菌、ほだ化の遅れ、害菌の発生、収量の思わぬ減少などを招いてしまう。 シイタケ栽培は、総合力を要するものであり、伐採後の葉枯らしの良しあし、植菌、仮伏せ、本伏せなどによって大きく変わってくるものである。それぞれの管理も気（木）が抜けないが、もう一度、栽培の原点を見つめ直し、異常気象が恒常化するときこそ実行して頂きたい。 適期がつく伐採、植菌には、それなりに重要な意味があると考えられる。