伊豆地方の林内伏せにシイタケ栽培の原点を見る

摘要

永続できるシイタケ栽培とは、①良質原木が入手できること②栽培の成果が上がり、生産者が存在すること、が人きな条件となろう。 　 静岡県の田方郡を中心とする伊豆地方は、シイタケ主産地として自他共に認めるところである。 これは、シイタケ栽培に適した気象環境であると同時に、栽培に適する良質原木が調達できるからである。 　 点質原木とは、地域の気候風土に合わせて育った原木である。 枝葉が繁り光合成が盛hに行われて蓄積養分が多く、樹齢に比較して太って外樹皮の薄い原木である。シイタケ栽培の取り扱い上では、一四、五年生の若齢木となる。