生菌製剤および抗菌剤の併用による豚の浮腫病防除対策

摘要

母豚700頭飼養SPF農場において, 1997年10月，40－75日齢の離乳豚が神経症状を呈し，計50頭が死亡した。 死亡脾は限瞼周囲に著明な浮臆が認められ，腸管内容物からβ溶血性を示す志賀毒素産生性大腸菌が分離され, 浮臆病と診断された。 その後，発生が持続したので, 浮腫病に村する防除対策が検討された。 その結果，母豚，聯し豚および離乳陣への生菌製剤（Streptococcus faecalis, Clostridium butyricum and Bacillus mesentercus）投与および浮隠摘発症豚へのビゴザマイシンによる治療により，浮腫病の発生率の低下および子豚の死亡率の低下が認められた。