アルマイト放電電極使用オゾン水生成試作装置により生成されたマイクロバブルオゾン水の殺ウィルス効果

摘要

近年、口蹄疫ゃ高病原性鳥インフルエンザ等わが国の畜産業に大きな打撃を与える重要家畜伝染病が発生し、畜産 物の安全性に対する社会不安をあおり消費の低迷につながる問題となっている。疾病の侵入および蔓延防止には衛生管理が重要であり、徹底した消毒作業は重要な手段である。しかし、一般の消 毒薬を用いた場合、消毒薬を購入する多大なコストが生ずるとともに、多量の消毒薬を使用することによる環境汚染 問題が発生し、このことを解決する手段は今のところ開発されていない。オゾンは強い酸化力を保有し、この酸化力が殺ウィルスおよび殺菌作用として働く。オゾン水はオゾンが水に溶け 込hだもので、オゾン同様強い酸化力があり、また時間とともに水と酸素に分解するので環境への汚染がない。ォゾ ン水製造装置はベンチャー企業を中心に種々の装置が開発されているが、オゾンの発生量や持続時間に差が認めら れ、オゾンの消毒効果が長時間持続し、安価に購入できる装置の開発が望まれている。今回、農工大工学部で開発したオゾンガスをマイクロバブル化し高濃度のオゾン水を生成可能な、安価に組み立て られる試作装置を用い、これにより生成されたオゾン水の殺ウィルス効果を調べた。