世界の琥珀から酵母を用いて単離したバイ才プロープ久慈産琥珀に含まれる新規抗アレルギー物質kujigamberol

摘要

微生物などが産生し，医薬品のシーズに加え，複雑な 真核生物の生命現象の解析に用いられる低分子の生物活 性物質（これを別名バイプローブとも呼ぶ）の探索は日 本人が得意とする分野であり，農芸化学出身の遠藤章先生と後藤俊男先生によるコレステロ一ル合成阻害剤Mレ 236B (コンパクチン）（デカリン骨格の6タ位にヒドロキ シ基を結合させて，親水性にしたプラバスタチンが医薬 品として開発）と免疫抑制剤FK506 (タクロリムス） の発見，ならびに実用化は，人類の健康に対し大いなる 貢献をしている.また，2015年のノーベル生理学、医 学賞は，オンコセルカ症に有効なィベルメクチンの開癸 で，北里大学の大村智先生が受賞された