キメラ柑橘実証栽増試験へ

摘要

キメラとは、2種類以上の異なつた遺伝子型の細胞により構成された生物体のことを言います。 キメラ柑橘は、以下の方法で育成を進めています。 ①キメラを構成する2つの品種の組織を接ぎ木（写真1）し、活着後、接合部を水平に切断します。 ②次に接合部から発生する不定芽の中からDNA分析（写真2）により、キメラ不定芽を選抜します。 ③このキメラを最適な温度と湿度に調整した研究所の恒温恒湿室（写真3）である程度大きくなるまで、調査を行いながら育成します。④調査の結果、周縁キメラとして安定性の確認された個体は、圃場の温州成木に高接ぎし、特性調査を行っています。