落葉果樹の晚霜害対策-事前の準備と対策を忘れずに-

摘要

晩霜被害は、果樹の生育の出鼻を挫き、その 後の樹の生育リズムは乱され、被害がひどい場 合には収穫皆無になる場合もあります。また、 被害の大きさによってはその後の管理作業がお ろそかになりがちです。被害の状況として、(1)花芽,新梢の枯死、② 結果率の低下、③花粉発芽率の低下など生産者 にとつて重大かつ、深刻な問題となっています。愛媛県内では、平成22年の3月27日, 30日に 近年でち最も大きな晩霜（凍霜）被害が発生し ました。気象台では、晩霜により被害が起こるおそれのあるとき、霜注意報を発表しています。 注意報の発表状況（表1)を見ても分かるように、毎年3月中旬-4月上旬にかけて晩霜を心 配しないで済む年はなく、このため晩霜被害対 策には事前の準備と的確な対策が必要です。