ィンドネシァの乳加工体系と乳利用一乳文ィヒ圏から非乳文化圏への乳加工技術の伝播論考-

摘要

家畜から伝統的に搾乳を行ない，生乳、乳製品を利用 し，生業の多くを生乳、乳製品に依存してきた地域は西アジア，北アジア，中央アジア，南アジア，ョ一ロッ パ，アフリカの一部と，主に乾燥地を中心とした地域である（Fig.1)。Fig.1は，15世紀をおおよその目安と して作図されたものである。新大陸の北米、南米，ァフ リカの一部，オセアニア地域，東アジア，そして，柬南 アジアでは，伝統的に搾乳が行なわれてこなかったこと が理解される。インドネシァも本来は乳文化圏ではなか つた。しかし，東アジアでは斉民要術"や本草綱目な どの古文書が示す通り，貴族集団で乳利用が薬的に利用 されていた。