イラワジ、デルタのマクービン郡アランジー村区における土地利用と稲作体系概況調査

摘要

2004年11月20～22日、2（氾5年1月10～16日の期間、ミャンマー国のイラワジ、デルタの下部に位置するマウービン郡アランジー村区の土地利用と稲作体系について概況調査を行ったので報告する。1月筆者はイラワジ、デルタ南端部の街顆叩Onの近隣村を訪れ、耕うh機、犂とマグワの組み合わせに並存し、3種類のマグワ（Kaji Tun, Tun Dow, Setton）のみによる本田準備が乾季稲作で広く行われていることを知った。現在のイラワジ、デルタの稲作にとって黎は必須ではない。 このことを調査村の土地利用および稲作体系概況を紹介しながら本報告では考えてみたい。尚、ヤンゴンの東南アジア教育省組織歴史伝統地域センター（SEAMEO－CHAT）と郡役所の協力を得て、農業関連の統計的資料を収集し、村落区における観察および聞き取りは、通訳の助けを借りて筆者自身が行った。 村区（Village Tract）は、ミャンマー地方行政の末端単位で、県（District）、郡（Township）の下に位置づけられ、複数の集落が一つの村区をつくり、区長が任命されている。 地籍の単位は集落と異なり、Kwinと呼ばれる、調査村区は5つのKwinからなる。 集落とKwinはかならずしも一敦していない。 3つ集落があるKwinがある一方、集落のないKwinも存在している。