今月の果樹園管理 - モモ

摘要

新年明けましておめでとうございます。1年間この欄を担当することになりました。未熟者 ではありますが，皆様のお役に立てますよう頑張りますので，よろしくお願いいたします。昨年の状況を振り返る昨年のモモ栽培を振り返ってみると，次のような点が上げられます。·開花期以降の低温による幼果の初期肥大の不良·硬核期頃の土壌水分量の急激な変化は少なく核割れ·生理的落果は少なかった·8月の多雨による果実品質の低下と根痛みの心配·近年続いた夏季-秋季の高温乾燥はなく ，樹に負担は少なかった昨年は結果として生理的落果は少なかったですが，幼果の肥大が悪く生理的落果が心配され る年でした。低温の効果的な対策は難しいですが初期生育を向上させることによって，幼果の 肥大を促すことで生理的落果の危険性を減らします。また，近年続いた秋季の高温乾燥がなかったので樹への負担は少なかったと思いますが，8 月には降雨が続き，根痛みが心配されます。さらに，多雨による品質低下も問題だったと思い ます。高品質安定生産の為に土壌改良·排水対策を行いましょう。