春先の害虫防除の徹底

摘要

春先にケムシ類の幼虫が大量に発生して果 樹園内に侵入し，モモ，ブドウ，ナシなどの 新芽や花蕾，果実が食害されます。果樹類を 加害するケムシ類は多くの種類が知られています力s,春先に発生が多いのは，クヮゴマダラヒトリとマイマイガの2種類です。ともに年1回の発生で，成虫はクヮゴマダ ラヒトリがァカメガシヮゃカラスザンショ ゥ，クヮなどの比較的限られた樹木の葉裏に， マイマイガは園内の果樹や園周辺の雑木の幹 や枝に卵塊を産み付けます。越冬はクヮゴマ ダラヒトリが若齢幼虫で，マイマイガは卵で 行います。春先になると落葉下で越冬してい たクヮゴマダラヒトリ幼虫が果樹園に侵入し，発芽期頃から樹上にはい上がって新芽や 花蕾，幼果などを加害しながら発育します。 発生ピークは4月上旬-下旬で，5月中旬頃 まで発生がみられます。