家庭菜園のひろば

摘要

サツマイモの原産地は、中南米の熱帯地域とされ、中世の新大陸発見に沸き立つスペイン人やポルトガル人らにより世界各地に伝えられた。東洋へは一六〇〇年頃中国に伝わり、日本へはその直後、沖縄、九州等へ伝えられ、一六〇〇年代後期に薩摩藩などで本格的に栽培される様になった。 江戸時代中期、国の経済の中心であった米の生産量が、天候異変等により収穫量が安定せず、度々飢饉に襲われた。 これを救う作物杜して、時の八代将軍徳川吉宗の許しを得た青木昆陽らにより、一七三五年、江戸小石川や現在の千葉県幕張市等にて、薩摩藩より種芋を取り寄せ、栽培試験をおこなった。