深層水の新しい潮流期待される伊豆赤沢海洋深層水と（株）デイー工イチシーの事業展開

摘要

2009年3月、三浦デイーエスダブリュ株式会社（神奈川県三浦市）が深層水事業から正式に撤退した。　民間取水事業の廃業は、2008年7月の伊豆大島で事業展開していた株式会社アクアミレニアに続くもので、撤退についてはいくつかの理由が挙げられている。しかし直接のきっかけは徐々に深層水事業から軸足をずらし、事業を縮小しつつあった大口顧客のサントリー株式会社の完全撤退宣言に他ならない。　これを受けて2008年夏前には三浦デイーエスダブリュの親会社である京浜急行電鉄の中で議論が重ねられ、三浦地区の活性化を目的に三浦海洋深層水の後押しをしていた三浦商工会議所など地元の有力者に非公式に話があった。商工会議所側は地元の希望を取り入れ、原水だけでもなhとか残せないかと水面下で交渉を続けていたが、京急からの譲歩案はなく、3月末の完全撤退が決定した。