人工の魚道でドジョウやフナを田hぼに呼び戻す－ほ場整備で分断された「水域ネットワーク」を「ドジョウ水路」によって復元する栃木県河内町西鬼怒川地区の試み－

摘要

栃木県のほぼ中央に位置する河内町は、宇都宮市に隣接する水と緑の豊かな町である。 最近は宇都宮のベッドタウンとして人口が急増、三万五千人余りが暮らしている。 町の東側には一級河川の鬼怒川が流れ、その右岸には、やがて鬼怒川に合流する西鬼怒川に沿って肥沃な水田地帯が広がる。ここが河内町西鬼怒川地区である。この西鬼怒川地区で、地域農家念願のほ場整備事業が始まったのは一九九〇年のことだ。