植物検疫で発見されたLasiodZiplodia parvaによるキヤッサバの Lasiodiplodia茎腐病（新称）及びその病原性

摘要

2012年6月、川崎港での輸入検疫(郵便物検査）においてブ ラジル産キャッサノ《穂に激しい茎腐れ症状が発見された。形態 的特徴、接種試験、遺伝子解析から原因菌はiasiodiplodia paruaと同定された。9種類の果^;オレンジ、温州ミカン、グレー プフルーツ、キウイフルーツ、日本ナシ、パパイヤ（成熟、未 熟）、マンゴー、バナナ）、1種類の根菜（サツマィモ)への接種 試験では、すべての植物で顕著な病原性を確認した。本報告 は、日本の輸入検疫で発見されたi. paruaによるキヤッサバ のLasiodipZodia茎腐病（新称）の初報告であり、また、著者 らが知る限り、キヤッサバを含むすべての上記植物での本菌 による病原性の初確認である。