ベルマン法によるマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus）の効率的な分離、検出に関わる材片調整法

摘要

近年EU諸国や中国などでは、輸出用こh包材などに対するマツノザイセンチユウ（Bursaphelenchus xylophilus）などの侵入防止のため、その検疫措置が強化されている。 こh包材などの木材組織内からマツノザイセンチユウを分離、検出するには、線虫の運動性を利用したベルマン法が通常用いられている（清原、1974；真宮、1975）。 ベルマン法を行。 う際に木材組織内から材片を取り出す方法としては、手動ドリルや電動ドリルによって穴を開ける際に掻き出された材片を用いる方法、鋸、勢定ばさみ等で材片を細断する方法などが行われている（清原、1974；真宮、1975；田村、1976）。