ゥリ科野菜果実汚斑細菌病の発生生態と防除技術

摘要

果実汚斑細菌病は，1989-95年にかけてアメリカ合 衆国で甚大な被害をもたらした種子伝染性病害である。 本病はァメリ力合衆国以外にも世界各地で発生してお り，ゥリ科野菜における重要病害となっている。本病は Acidovorax avenae subsp. citrulli (Aac)により種子伝染することが明らかにされており（Sowell and Schaad, 1979; Rank and Latin, 1992),過去，我が国における発生 事例は汚染種子が第一次伝染源であると推察される。そ れらいくつかの発生事例では，Aac汚染種子が数千粒に 数粒という低い割合であつたにもかかわらず，育苗施設などで多数の罹病株を生じた。これは接ぎ木など，我が 国特有の栽培環境の影響が考えられる。