新規微生物殺虫剤ペキロマイセス　テヌイペス乳剤（ゴッツA(R)）の特長と上手な使い方

摘要

近年，西南暖地を中心とした野菜類の施設栽培において，コナジラミ類による被害が深刻な問題となっている。特に，ナス科，ウリ科作物等の果菜類では，薬剤低感受性のタバココナジラミ（Bemisia tabaci）、バイオタイプQによる被害が顕在化している（本多，2008）。タバココナジラミは，トマト黄化葉巻病の病原ウイルス（TYLCV）を媒介することが知られており，さらに最近ではウリ類追録黄化ウイルス（CCYV）を伝播することも明らかとされていることから，栽培現場では確実な防除対策が要望されている。