ソナレシバのカリウムトランスポーターの組織特異的発現がシロイヌナズナの耐塩性に旦免る影,

摘要

海水の3倍の塩濃度の1.5 M NaCl条件でも生存可能な高度塩生植物であ るソナレシノ、'は、塩ストレス下でも植物体内 で比較的高いカリゥムィォン濃度を維持す る。我々はこれまでにソナレシバから力リウ ムイオンの取り込みに重要な役割を果たすク ラスIIカリウムトランスポーター遺伝子 (SvHKT2;lとSvHKT2;2)をクローニングし て機能解析を行つたところ、アフリカッメガ エルのoocyte、酵母、植物のすべての細胞で カリウムとナトリウムの両方の運搬活性を有 することを報告した。また、SvHKTを恒常的 に発現する組換えシロイヌナズナは、WTの根の伸長が阻害される低力リゥム条件 (0.1mMK+)でも阻害を受けないこと、低力 リウム条件でシュートのカリウム蓄積量が増 加すること、NaCl感受性はWTより高いこ と、低力リゥム条件に5-10 mM NaClを添加 した培地ではWTに比較して良好な生育を 示すことを報告した（日本育種学会第132回 講演会）。本講演では、SvHKTを導管伴細胞 で特異的に発現させることで、組換え体がど のような特性を示すかを調べた。