イネ品種あそみのりのイネ白葉枯病抵抗性V.あそみのり部分置換IAS系統(CSSI IR24のF_2におけるQTL解析

摘要

イネ白葉枯病はXanthomonas oryzae dv. orvzae (レよって引きれなィ ネの細菌病である。本病に対して、イネ品種 あそみのりは高度圃場抵抗性を有する品種と される。その抵抗性は日本産イネ白葉枯病I 群菌、V群菌に対して垂直抵抗性（のちに Xa17(小川ら1989))を示し、II、 III、 IV群菌 に対しては、ポリジーン支配の量的抵抗性で ある（佐藤1978)。このあそみのりについて は、I-V群菌に感受性のィンド型品種IR24 を遺伝的背景に持つあそみのり部分置換系統 (CSSLs32系統)(Kubo et al.)が作成されて いる。これらの系統に日本産イネ白葉枯病菌 の接種試験を行い、病斑の伸びを調査した。 病斑の伸びの違いを明らかにするため、病斑 の伸びの短い系統とIR24のF2集団を育成 した。これらの集団に病斑の伸びが短かった 菌を2種類選び接種した。また、それぞれの IAS系統が持つあそみのりの染色体断片に座 乗したDNAマ一力一を用いてF_2個体の遺 伝子型を判定した。病斑長と遺伝子型から OTL解析を試みた。