絶滅危惧種ゥシモッゴの繁殖生態と保全策，および近縁種 モッゴとの比較

摘要

ゥシモッゴPseudorasbora pumila subsp.はコィ 目コィ科モッゴ属に属し，シナイモッゴ P. pumila pumila Miyadiの未言己載亜種である(中 村，1969).本亜種は，かっては主に濃尾平野一 帯に広く分布していたが，池沼の荒廃，ォォクチ ノ、ス(Micropterus salmoides)やフノレーギフレ、LeD-omis macrochirus)など捕食者の侵入などによって 激減した（前畑，1995).また，同属のモッゴ（尸 parva)が国内移入により分布を広げ，ゥシモッゴ の生息に対して負の影響を与えていることも示唆 されている（細谷，1979;前畑，1997;大仲.森， 2005).このような現状により，ゥシモッゴは環境 省版レッドデ一タブック（環境省，2009a)におい て絶滅危惧IA類に指定され，早急の保護対策が 望まれている（河村.細谷，1997;前畑，1997).