栄養教諭免許保持者の特徴と栄養教育実習の 受け入れに関する課題 —栄養教諭免許非保持者との比較一

摘要

近年，食生活を取り巻く社会環境が大きく変化し，子 どもの食生活の乱れが指摘されている。子どもが将来に わたつて健康に生活していけるよう，食の自己管理能力 や望ましい食習慣を身につけさせることが必要となって いる。そのため，学校における食育を推進する中核的な役割を担う栄養教諭制度が創設され，平成17年4月から 施行されている。栄養教諭が給食管理と食に関する指導を一体のものとして行うことにより，教育上の高い相乗 効果が期待されている。栄養教諭免許を取得するためには，管理栄養士または 栄養士養成施設を修了し，かつ教職に関する科目単位を修得するか，現職の学校栄養職員で3年以上の在職年数 がある場合は，大学等の免許法認定講習において，所定 の単位を修得することで免許を取得できる。