鶏骨格筋におけるグルコーストランスポーター（GLUT）およびへキソキナーゼ（HK）の機能特性

摘要

動物は通常状態において血液中のグルコース濃度を一定範囲に保つ機能を持ち、それはグルコースの細胞内流入、細胞内での糖利用と細胞外への流出などの複雑に統合された糖代謝系により調節される「グルコースホメオスタシス」に依存する。 グルコースの組織細胞への取り込みは、主にグルコーストランスポーター（GLUT，gene name SLC2A）を介した促進拡散により行われている。 哺乳動物では、これまで13種のGLUTアイソフォームが報告されており、それぞれ組織や細胞における発現特異性を持ち、また、異なるカイネテイクスを有している（Tablel）172）。