試験管内で時を刻む－シアノバクテリアの概日時計一

摘要

生物は細胞内に約24時間周期で働く概日時計をもっているこ　 なかでもシアノバクテリアは概日リズムをもつ最も単純な生物である、ノ　 シアノバクテリアは概日リズムの基本的メカニズム解析にすぐれたモデル生物であり、現在精力的に研究が進められている．′　 シアノバクテリアでは、3つの時計タンパク質KaiA、KaiB、KaiCが、概日時計の本体であることがわかってきた．時計タンパク質KaiCはリン酸化という修節を受け、細胞内でKaiCのリン酸化レベルが約24時間周期で振動する〔最近、試験管内で3つの時計タンパク質とATPを混ぜることで、24時間周期で振動する分子時計が再構成された－　 この世界最小の分子時計に焦点を当て、シアノバクテリアの概日時計を紹介するし。