新，生物多様性国家戦略

摘要

「生物多様性国家戦略」とは，「生物多様性条約」に加盟した国が，それぞれの国税条約にそった取組み方を示すために策定するよう約束されたものである．私たちの子孫の代になっても，生物多様性の意みを受けることができるように，“生物多様性の保全”と"持続可能な利用”に関する基本方針と，国のとるべき施策の方向を定めている．わが国は，1992年のいわゆる環境サミットで「生物多様性条約」に署名し，先進国ではカナダに次いで，全体としても18番目に加盟国となった．翌1993年には条約を批准して，同年の条約成立に寄与した．そして，条約の約束に従って，1995年に「生物多様性国家戦略」をまとめあげた．当時の村山首相を座長とする関連11省庁の閣僚会議が認めた国の戦略である．