恐竜時代か生き続ける針鷺樹の能力

摘要

針葉樹とは，松や真相などの盆栽でおなじみの細く小さい乗をもった植物，あるいはマツボックリに代表される球果と呼ばれる繁殖器官をもつ植物のことである．松枯病で名を馳せたアカマツヤ，花粉症の原因となるスギなどは，最も馴染み深く代表的な針葉樹である．針葉樹の仲間は今からおよそ3億年前に出現し，恐竜が栄えた中生代には地上の植生の優占種として，彼らの主要な食料であったと考えられている．恐竜は中生代末に絶滅したが，針葉樹は植生の主要な地位を被子植物に明け渡しながらも，未だに進化を続け生き残っている．針葉樹が恐竜時代にいかに繁栄し，なぜ現在まで生き残ったのか，その理由を考えてみる．