旭川市旭山動物園

摘要

旭山動物園は，平成9年の「こども牧場」から新たな動物を導入することなく施設の再整備を行なっている．来園者は平成8年度の26万人から平成16年度は145万人に増加した．その原動力は，「珍しい，日本初」といった動物に頼るのではなく，動物が本来もっている能九習性，行動を厚示する「行動展示」という今までにない手法を編み出し，飼育下だから初めて観察できるアングル，視線を取り入れたからである．その結果「もう見飽きた」はずの動物が実は「エツ！ これが…」といった新鮮な感動，驚きを来園者に提供でき，支持されている．ソフトの面でも，手書きの情報提供，動物の特徴的な行動を観察できる「もぐもぐタイム」などの充実を図っている．