大分県名護屋地区の成功事例-子どちたちとの磯焼け対策-

摘要

大分県佐伯市名護屋地区は大分県の東南端にあり、宮崎県との県境に位置しています(図1)。もともと水産業の盛hな地域で、今でも県内の生産高の5割を占めています。しかし、近年、日本各地の岩礁域において藻場が消失する"磯焼け現象"が問題視されていますが、名護屋地区も例外ではありませhでした。1995年ごろより、磯根資源として重要なァヮビ類、サザェの漁獲量は激減し、漁業者の間に藻場の重要性が盛hに言われ始めました。自主的にゥニ駆除などの対策を実施してきましたが、なかなか効果が現れてきませhでした。これは、方法が適切でなかつたり、その技術を十分に理解していなかつたためにうまくいかなかつたようにも思います。このため、W年8月に専門家や佐伯市ならびに県の水産試験機関のサボ—トを受け、名護屋地区磯焼け対策部会(以下、対策部会)を発足させました。また、水産庁の「磯焼け対策ガイドライン」を活用して積極的に取り組み、少しずつではありますが、手応えを感じ始めてきています。