2020年における 世界の食料需給見通し一世界食料需給モデルによる予測結果一

摘要

農林水産政策研究所では、平成二+年度から「世界食料需給モデル」を用いたI〇年後の世界の食料需給見通しを行っている。この世界食料需給モデルは、これまで農林水産省が世界食料需給見通しの試算に使用してきたモデルを、世界の食料需給を巡る環境の変化を考慮し、方程式、各種パラメーターなどを抜本的に見直して再構築したちのである。平成二十二年度では、同モデルについて、パラメーターなどの精度を向上させるとともに、バイオ燃料原料用の農産物の需給が世界の食料需給を見通す上で無視することができない要因となっている。これを踏まえ、昨年度の卜ゥモロコシを原料とするバイオェタノールに引き続き、同研究所の最新の研究成果を活用して、大豆を原料とするバイオディーゼルの需給に係る方程式をモデル内に組み込み、内生化させる改良を行つた。