『慢性疾病等低減対策事業』を活用した 養豚場における呼吸器病対策

摘要

農林水産省のソフト事業の一つである『慢性疾病等低減対策事業』は、農場の生産性向上を目的としています。消化器病や呼吸器病などの慢性疾病が問題となつている農場を対象に、各稗調^を行い、その結おにもづいて有効な対策を指導します。当所ではこの事業を活用して、平成二十、二十一年度の二年間、養豚場一一尸の呼吸器病対策に取り組みましたので、ご紹介します。今回は診療獣医師、農業協同組合(農協)および食肉衛生検査所(食検)と連携して、改善に取り組みました。家畜保健衛生所は、と畜検查成績の分析、農場立入調査、精密検査などを行い、結果に基づいて農場を指導レました。また、診療獣医師、農撝および食検に対し、調査結果、衛生対策の変更点、と畜検査成績などについての検討会を年四回行い、情報を共有して指導の一元化を図りました(図1)。