豚ふh中の重金属を減らそう-飼料中の銅,亜鉛濃度と豚発育の検討-

摘要

重金属である銅と亜鉛は豚にとって必須のミネラルです。 また、特に、銅を多く摂取すると子豚の発育促進作用がある、ということもよく知られた事実です。 が、豚がどれほどの量の銅と亜鉛を飼料から摂取しているのかご存じでしょうか。 自分で飼料配合設計している方以外は、あまり意識していないのではないでしょうか。 しかしながら最近、豚から排せつされるふhの中には銅と亜鉛が高濃度に含まれ、豚ふhから作られる堆肥は作物および土壌や周辺水系を汚染する危険性が高いと耕種農家サイドから指摘されています。 さらに、家畜排せつ物法（家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律）が平成十六年十一月一日から本格的に施行されることを踏まえ、豚ふhの適正な堆肥化とその利用法をどうするのか、養豚農家に課せられた大銅や亜鉛などの重金属が豚用飼料に多く添加されるようになった背景に、子豚の飼養管理面におけるいくつかの理由があらます。