稲発酵粗飼料給与を特色とする肉牛ブランド形成

摘要

埼玉県の熊谷市は、二〇年以上にわたって耕種農家による飼料イネ栽培、畜産農家による飼料利用を主軸とした耕畜連携を行う飼料イネ生産、利用の先進地域です。 最近一〇年間の研究機関による技術開発は、地域基幹農業技術体系化促進研究（平成十一年～十五年）の飼料イネ多収栽培や機械化収穫調製技術の開発、地域農業確立総合研究（平成十六年～二十年）では「二毛作栽培における地域循環型の飼料イネ生産、利用によるブランド畜産物の創造」によって飼料イネの栽培、収穫調製、給与、畜産物のブランド化など生産から消費に至るまで、一連の技術確立に取り組みました。