鷄のウィルス性肝炎

摘要

家きhの肝炎ウィルス(HEV)による感染は、主にプロイラ—種鶏と産卵鶏に見られる病気です。当初は、感染とはいっても無症状で、斃死率も低く、産卵率も徐々に低下する程度でした。本総説は、この疾病の取りまとめです。家きhHEVによつて引き起こされる臨床的疾患は、肝炎巨脾腫症候群(HS)と呼ばれ、1991年にカナダで巨大肝臓.脾臓(BLS)疾患として報告されました(最初はォ—ストラリア1980年)。その後、1993年中頃から2001年にかけ、HS症候群に類似の病気がカナダとアメリカに発生し、まず壊死性出血性肝炎巨脾腫症候群、壊死性出血性肝腫肝炎、肝炎肝臓出血症候群、あるいは慢性劇症胆管肝炎などと報告されました。ところが最近になって、養鶏場で死亡した鶏で、まぎれもなくHS症候群と分かる斃死鶏を見るようになりました。