Ⅲ．地域の特色ある取り組み: 1．遊休桑園と耕作放棄水田における放牧

摘要

平成11～15年に、福島県の白沢村で繁殖和牛飼育農家を対象にした遊休桑園と耕作放棄水田における放牧の現地実証試験を実施した。 遊休桑園217aと耕作放棄水田60aを簡易な作業で放牧地に造成した後に最大9頭の繁殖和牛を放牧し、飼養状況、子牛の発育、および放牧場における産子の育成成績を調査した。その結果、飼養状況は良好で、分娩にも問題はなく、放牧により育成された子牛の市場評価および育成成績は舎飼産子と同等であった。 繁殖牛の飼養管理費と労働時間が舎飼の約半分、子牛の育成費も20％低減した。 ここではその概要を紹介する。