牛体外受精卵移植の現場:体外受精卵移植技術者情報交換会から

摘要

受精卵移植は人工授精に比べて高い経費を 要する反面、後継牛を生産しなくともよい乳用 種の腹を利用して黒毛和種産子を生産するこ とが可能であり、酪農家の副収益が得られると いう経営に有益な面のあることが知られている。 その受精卵移植は、既に受精というカテゴリ一 を経た受精卵を子宮に移植するのであるから、 人工授精に比べて受胎率が高くなると考えられた時期もあったが、50%を境に上下を繰り返し ているのが現状である。