肉用牛繁殖技術シンポジウムに 参加して

摘要

肉用繁殖雌牛の増頭については、具体的な 増頭に向けた目標を設定し、地域の増頭への 取り組みを助長するとともに、新たな取り組みに チャレンジすることにより、地域全体で繁殖基 盤を強化してレゝく必要がある。その一環として、 繁殖技術の改善、向上によって、肉用牛子牛 生産の拡大を図り、繁殖基盤を確固たるものとするため、去る9月29日、農林水産省と一般 社団法人全国肉用牛振興基金協会の共催で 「肉用牛繁殖技術シンポジウム」が都内で開 催された。当日は好天に恵まれ、状況収容人 数400人の会場には立ち見参加者が出るほど の盛況ぶりであった（主催者発表410名）。参 加者は、北は北海道から南は沖禅まで、44都 道府県に及び、生産者、牧場関係者、家畜 人工授精師、開業獣医師、JAM係者、農業 共済獣医師、県畜産協会、普及センタ一、家 畜保健衛生所、道府県試験研究機関、県行 政機関、家畜改良事業団、大学、畜産関連 企業、農業法人、全国法人、独立行政法人 等、国、報道機関など広範囲で、本シンポジ ゥムに対する関心の高さと、繁殖技術向上に 取り組む関係者の熱意を感じた。肉用牛の繁 殖性向上システム構築に向けた牛群管理情報 活用体制整備検討会委員として、本シンポジゥ ムに参加する機会を得たので、その概略を報 告する。