地域の地鶏などの生産の現状

摘要

我が国の肉用鶏生産は、昭和30年代ごろまで は産卵性の低下した卵用鶏の廃鶏を食用利用する 方式がほとhどであった。その後、増体性の優 れた肉専用種を交配利用した外国鶏種を若齢肥 育するブロイラー（肉用若どり）の生産方式が普及 し、生産の太宗を占めるに至った。そうした一方 で、昭和60年代ごろから通常のブロイラー鶏肉と 一味違った「おいしい鶏肉」を求める消費者の二 ーズが出てきたため、ブロイラー鶏種と地域の在 来種せ〖)を交配し、特定の原料や成分を配合した飼料給与で長期間肥育する、地鶏ま2)*銘柄鶏の 取り組みが全国各地で展開されるようになった。