信頼ある「滋賀食肉センター ブランド」づくり

摘要

滋賀食肉センターは、施設が老朽化してきた県内3力所の屠畜場を統合し、県内唯一の食肉供 給基地として平成19年4月1日に操業を開始した 新しい食肉センターです。屠畜解体から食肉加工 までを一貫して処理することができ、衛生'品質 面に優れた食肉生産が可能な施設としての強みを 活かして、輸出に取り組むなど、本県特産「近江 牛」の産地食肉センターとして、「高品質」「安全」 「新鮮」な食肉をキャッチフレーズとした、"信頼 ある「滋賀食肉センターブランド」づくり"の取り組 みについて紹介します。滋賀食肉センタ一は、滋賀県東 南部に位置する近江八幡市長光寺町にあり、約2万6千平方メートル の敷地に、屠畜解体施設、食肉 市場、部分肉加工や冷蔵保管施設 などを備えた本館棟、焼却施設や 排水処理施設棟の付属施設で構 成されており、本館棟には消費者 が食肉に関する知識を学ぶことが できる80人収容のセミナー室など も備えられています。また、騒音、 悪臭、k煙の発生を極力抑えた密 閉型構造を採用することで周辺環境に配慮するとともに、空調温度の効率化、深 夜電力.太陽光の利用など省エネルギーに努め た地球環境に優しい施設となっています。整備に あたっては、外国への輸出が可能な施設として、 ダ一ティ一ゾーンとクリーンゾーンの分離、フルォンレール方式による処理、牛海綿状脳症（BSE) 対策ゾーンの設置など衛生、品質、効率を重視し た最新鋭の施設を設置しています。一日当たり の処理能力は牛、豚ともに100頭となっています(図1)。