動物の研究で世界と闘う(3)さまざまな出会いの中で

摘要

帰国後、私は仙台平野、大崎耕土での稲作 と肉牛肥育に戻った。派米農業研修中には、 自分の牧場経営に強い自信と信念を持った経 営者たちとの親交の中で、自分の農業基盤や 肉牛経営で生きていくという心構えの弱さを 知ることが多かった。しカゝし、帰郷した私は 両親、農業者仲間や草野球チームの仲間らとの暖かい生活の中で、TOEFLに挑戦するこ ともいつしか心の片隅に置いてしまっていた。 TOEFLという試験は学力そのものを見るもの ではなく、アメリカでの大学生活がまともに出 来るかどうかの英語力を見るものであり、GRE こそが大学院入学のための学力を見るものであつた。通常、アメリカの大学入学にはTOEFL の合格が求められたが、大学院はTOEFLと GREの両方に合格する必要があった。私は 一度、両方を受験したがTOEFLもGREの English languageも合格ラインからは程遠いも のであった。