枝条架を用いた家畜処理排水蒸散装置について

摘要

家畜尿汚水は、養豚農家で特に問題となっており、現在では浄化処理してから公共用水城へ放流するか、敷料などとともに堆肥化して処理するのが一般的です。 静岡県においても、平成9年度の調査によると、県内の養豚農家の約30％が何らかの浄化施設を設置し、浄化処理を行っていました。 しかし、近年の環境保全に対する関心の高まりとともに、畜産排水を取り巻く環境はしだいに厳しくなってきており、規制値を満たす処理水を放流している農家でも、今後は、窒素やリンによる河川や湖沼の富栄養化の問題、畜産排水に特有の「色」による「見た目公害」等の対策が必要となってくると思われます。 このため、現在使用している浄化処理施設に加えて、さらに高度処理を行う必要が生じますが、こうした施設の導入には多額の費用がかかるのが問題です。