マレーシアにおけるアヒルの大規模飼養

摘要

東南アジアにおいては、アヒルは鶏と並hで重要な家禽であり広く飼育されているが、多くは水田、用水路などに数十羽程度が放し飼いにされている、いわゆる庭先型の飼養形態である。 近年マレーシアにおいて以上のような飼養形態のほか、アヒルをスズ廃鉱池を利用し、配合飼料を与えて大規模に生産する形態がみられる。 養鶏と同様の大規模で集約的な飼養形態は、効率的生産による低コスト化が可能な飼養形態として、今後のマレーシアにおけるアヒル産業の進展の一つの展開方向であると思われる。 そこで、スズ廃鉱地利用による大規模集約的飼養における飼養管理、衛生管理、環境汚染対策などに関する実態を調査した。なお、この調査は、平成9年度国際農林水産業研究推進のための調査（農林水産省国際農林水産業センターからの短期派遣）によるものである。