総括畜産コンサルタントに期待すること一資格試験に携わって一

摘要

昭和40年秋、京都大学農学部助手に採用さ れた私は、上司の代役として畜産農家の経営 コンサルタントに出掛け始め、ほどなく京都 府畜産会の非常勤コンサルタントに加えてい ただいた。経験の浅い私は診断に赴いた先で 知識不足をさらけ出して迷惑をかけてはいけ ないと、熱心に予習をした。R帰りコンサル では朝早く出発し、現場に到着するとすぐに 牛舎と飼料畑を見て、いくぶh遅い昼食を とってから、受診農家に来てもらい、関係者 全員で助言した。その席で何を言おうかと食 事が喉を通らないこともあった。泊まり掛け のコンサルでは夕食後、寛いでおられる先輩の会話の中から明日の助言のヒントを得よう と、聞き耳立てたものだ。その甲斐あって問 もなくこの仕事に慣れ、コンサルに出掛ける のが栾しみになった。