バター、脱脂粉乳ともに先行きの需給不安消えず

摘要

バターは5000tの追加輸入が6月27日に決まったが、国内の供給が増える見通しはなく、年末需要期に向けての不安感は消えていない。 　 脱脂粉乳は在庫が適正水準とはいえ、サプライヤーによって在庫偏差もあり、前年実績並みでの計画的出荷体制に入っている。 このため、中小乳業を中心にユーザーは脱脂濃縮乳へ切り替えるなど、対応に動き出した。8月の相場は1ポンド（446g）当たり260～270円で前月と変わりない。 ˉ啸咯`は、5000tの追加輸入で7月から12月にかけて1万3000t程度の輸入バターが市場に出回ることになり、総量では何とか回転する見通しとなった。 このため、7月17日の売渡入札も米国産は国産並みの1kglO50円まで落札価格が下がり、豪州。NZ産も下がったが、最低価格で1330円と依然国産を大幅に上回った状態であり、正常化は程遠い。 8月の相場は1ポンド（450g）当たりでバラ物、プリント物とも500～550円で前月と変わりない。