家畜改良センターにおけるホルスタイン種雄牛作出について

摘要

わが国では、乳用種雄牛後代検定推進事業（以下「後代検定事業」という）の実施により、生乳生産性等に優れた種雄牛が四半期ごとに公表され、TOP40位相当の検定済み種雄牛が推奨されています。 これら推奨された種雄牛は「検定済み選抜種雄牛」と呼ばれ、わが国の乳牛改良に大きく貢献することが期待されるものであり、酪農家の方々に利用して頂くことが推奨されています。 　 従来から、（独）家畜改良センター（以下「センター」という）では、（社）家畜改良事業団と連携しつつ、優良な雄牛の作出に努めてきました。 また、これら作出した優良な候補雄牛は、後代検定事業を経て「検定済み選抜種雄牛」として公表され、その精液が酪農家の方々に利用されてきました。 　 こうした中、今後は、これまで以上にわが国における乳用牛の改良スピードを高めるため、より確実かつ効率的な種雄牛の生産が課題となっています。