“ヨーロッパ研修でのなるほどなるほど…二題”（その一）ドイツの酪農家で見つけた珍しい鼻環

摘要

今回、中央畜産会の主催する平成九年度海外畜産事情研修事業に参加し、ヨーロッパ三カ国を訪問し、ドイツのシュレスピッヒ，ホルスタイン州の酪農家において珍しい鼻環を見つけたので紹介します。 鼻環は、牛が役用として飼われているころには調教するための道具として必須であったようです。 現在ではトラクターなどの農業機械が発達し、特殊な場合を除いては牛を役用として飼っているところは少ないと思います。 しかし、役牛としての利用は少なくなったとはいえ、わが国においては繋留方式の飼養形態が多いことや家畜市場へ午を出荷する場合などは、午を一頭ずつ繋留する必要があり、そのために鼻環を装着し手綱をかけて牛の行動をコントロー