牛乳消費を意識した酪農生産

摘要

最近、こhな質問をよく受ける。 Aさh：トレーサビリティを導入すると、どのくらいもうかるのか。もうからないなら、導入しない方がよいのではないか。トレーサビリティによつて、製品回収コストの削減や製品管理の効率化などが可能になる、と答えてもよいのだが、トレーサビリティでその食品のどのような点を消費者に伝えたいのですか、と聞き返すことにしている。 トレーサビリティが食品の付加価値を高めるわけではない。 食品の安全性を高めると誤解されていることも少なくない。 食品に込められているさまざまな付加価値の信頼性を高め、消費者にそれを的確に評価してもらうという点に主眼がある。トレーサビリティは生産者の工夫や努力を、消費者に正確に伝えるために利用される仕組みであるといえよう。